ITコンサルタントが手ほどき!
フリーランスになるなら
知っておきたいポイントはこれ!
会社員から独立開業しようというのは、人によっては自然な選択かもしれませんし、あるいは清水の舞台から飛び降りるほどの思い切った冒険かもしれません。会社員でいれば安定した雇用と賃金の上昇が見込めた時代が終わった今、フリーランスの一見高額な収入が会社員から見ると魅力的に思えるものです。しかしその裏には様々な過酷な条件が隠れており、これを見逃したまま開業してしまうと思わぬ憂き目に会う羽目になります。
なんといってもフリーランスのデメリットは、収入が不安定になることです。仕事を受注できなければもちろん、できても現実に手に入るその日まで家計の赤字は続きます。もちろん会社員であっても突発的な病気などに備えて半年分の生活費ぐらいは別口座に管理している人も少なくないでしょう。しかしフリーランスの場合には、1年分の生活費を含む支出分は常に確保しておきたいところです。というのも社会全体での業績の落ち込みなど個人の自助努力ではどうにもできない状況の変化にも耐えなければなりません。またフリーランスの場合には交通費などの必要経費も報酬が入るまでは建て替えになってしまいます。信頼関係を築くことが出来ていて、支払いも早い取引先もあるでしょうが、新規の顧客などの信用面で不安のある場合も少なくありません。あるいは懇意にしている取引先であっても資金繰りが厳しくて、納品から数か月も支払いを待たなければならないかもしれず、余裕のない状態からやむなくリスクの高い仕事を引き受けたり、連鎖倒産といった事態は避けたいところです。更に長期プロジェクトについては分割払いを求める交渉もできるようであればリスクの分散に有効です。
またできるだけ金銭管理を明確にするために、開業当初から事業用口座を設けておくと良いでしょう。確定申告の際にも慌てずに済みますし、なにより事業の収支内容がわかりやすくなります。定期的に記帳をして、年間の収支から月額平均を計算しておくと、今後の見通しを立てる際の重要な基準になります。一方でシビアに支出が最も多かった月、あるいは収入が最も少なかった月を基に想定すれば、予想外の利益に喜ぶことはあっても予想外の資金難に泣くことはありません。ある程度事業が軌道に乗って、定期的に収入を得ることが出来るようであれば、それが収入の柱になって安定した経営が見込めます。更に保険料や税金といった、どうしても支払わなければならないまとまった支出専用の口座を設けておくと便利です。毎年の納付額から金額を予測できるため、納期までの分を積み立てて生活費等とは別に管理しておくことで、支払いに備えるのです。このように複数の口座を開設できる銀行は多いので、どんぶり勘定にならないよう銀行に管理してもらうという発想も大切です。
IT系フリーランスとしての活動を始める人に、ぜひ知っておいてもらいたいのが、スタートアップに関する知識です。独立したんだから一人でやる!と、頑なに一匹狼の道を歩くのも悪くはありません。しかし、スタートアップで働くことによって得られるものは、一匹狼でも会社員でもどちらでも得ることのない経験と仲間です。フリーランスライフを長く続けるためにも、一度は経験してみるのも良いでしょう。 フリーランスになるなら、まずスタートアップで働くの詳細を見る
フリーランスの中でも競争が激化している職種と言えばやはりWebデザイナーです。Webデザイナーの需要自体はとどまることなく右肩上がりに増えているものの、供給側であるWebデザイナー自身も増えていることを忘れてはなりません。フリーランスWebデザイナーのライバルは、国内だけにとどまらず、全世界に存在しています。生き残るためには早期に差別化を図り、何かに特化することも大切です。 今後のフリーランスWebデザイナーに必要なことの詳細を見る
フリーランスには、自己管理力や行動力の有無などが求められます。また、あまり孤独を感じない人や社交的な人がフリーランスに適しているといった、性格的な部分でも向き不向きがあるのが現状です。独立を考えている場合は、ここで挙げるポイントに注目し、自分にフリーランスの適性があるのかどうかを一緒に考えましょう。 フリーランスの向き不向きの詳細を見る